東京血液疾患診療所は緒方院長が骨髄異形成症候群の研究者、治療者として著名であるため、骨髄異形成症候群の患者数が増加しています。当診療所は2016年8月に開院したばかりですが、既に骨髄異形成症候群の患者数は200名を越えています。
特に経過観察をしていたがビダーザが必要になった方、ビダーザが効かないといわれた方、ビダーザが効かなくなった方、(いわゆる)白血化した方などHighRiskやVeryHighRiskの方々が多く来院されているのが特徴です。
骨髄異形 成症候群 |
急性骨髄 性白血病 |
悪性 リンパ腫 |
慢性骨髄 性白血病 |
その他 | |
2016年(8月~12月) | 119 | 5 | 13 | 113 | |
2017年(1月~12月) | 98 | 2 | 2 | 62 | |
2018年(1月~12月) | 71 | 2 | 1 | 64 | |
2019年(1月~12月) | 83 | 2 | 1 | 11 | 64 |
2020年(1月~12月) | |||||
2021年(1月~12月) | |||||
骨髄異形成症候群の予後はリスクで大きく異なります。 特に東京血液疾患診療所のVeryHighRiskの患者さんはVeryHighRiskの中でも さらに予後不良の方々が集まっていらっしゃいます。 |
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一般的な値1)はIPSS-Rで示された支持療法等の治療結果です。 イタリアの移植データは、MDSを中心に研究しているグループの発表で、内容は比較的信用できると思われるものです。 これを見ると、HighRisk、VeryHighRiskの場合、通常の施設であれば、移植してもビダーザで治療しても、支持療法(輸血などの)でも大きく結果は変わらないように見えます。 |
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東京血液疾患診療所では緒方院長が開発したR-Ogata Scoreに基づくフローサイトメトリー検査を受けることができます。しかし大方の場合、緒方院長の今までの研究と経験に基づいた正確な目視による検査で本来ならこと足りるのです。 フローサイトメトリー検査はあくまでも特に低リスクMDSの診断を客観的に行うためのものであり、経験のある研究者の目視が最も信頼できる検査であることは代わりありません。
フローサイトメトリー検査R-Ogata Scoreは、低リスクMDSの診断に特に有益です。 (この検査方法については特許申請済みです。) MDS解析セット(OgataScore) 現在開発中のフローサイトメトリー検査は、生存予後の解析や治療の選択に生かせるものへと発展中です。 Clinical significance of CD41-positive blasts in association with a monosomal karyotype in myelodysplastic syndrome patients treated with azacitidine. British Journal of Haematology. 2020 Clinical, immunophenotypic, and cytogenetic characteristics of high-grade myelodysplastic syndromes with CD41-positive progenitor cells. Cytometry Part B: Clinical Cytometry. 2022 |
また治療においても、患者さんから「魔法みたい」と称される薬の使い方や、有効性の高い化学療法のプロトコールの開発、さらには患者さんの負担の軽減と治療の有効性をあげるためにPICC(中心静脈カテーテル)を採用するなど、長年の研究と経験の蓄積に基づいた適切で的確な治療で前述の成績をあげているのです。 |